社会に出た後のことも考えた支援を目指す
放課後等デイサービス/保育所等訪問支援 ピクニック、施設長の竹内裕哉さんにお話をお伺いしました。
●放課後等デイサービスを始めようと思われたきっかけを教えてください。
以前は、保育園や放課後等デイサービスで保育士として10年ほど働いていました。
色んな現場に携わる機会もあったのですが、自分がしたいことがなかなか思うような形になりませんでした。そこで、自分のしたいことが利用者さんや地域のニーズにどこまで合致するのか知りたいという思いから、自分で放課後等デイサービスを立ち上げることにしました。
●施設の特色を教えてください。
プログラミング活動を強く推しています。ブロックを使って、ものを制作する喜びを感じてもらったり、見本を参考にものを作るという作業訓練を行なっています。教材にもこだわっており、現在三重県内ではピクニックだけしか使用していないものを使っています。
お子さんにとっては施設を卒業してからの人生の方が長いため、社会に出た後のことを一番に考え、小学生の頃から集団活動には重視しています。
コミュニケーションに課題を持っているお子さんが多いので、少しでも集団生活に馴染めるように支援しています。周りに対して自分の思いを発言したり、困っていることを上手く伝えられるようになることを目標にしています。
また、仲間と一緒に一つの目標に向かってチャレンジしていくことも集団活動には効果的だと考え、取り入れています。
●放課後等デイサービスを運営するにあたってのやりがい・苦労したことがあれば教えてください。
最初は出来なかったことも、ピクニックに通ってもらうことで出来るようになっていくとお子さんの成長を感じ、我々の大きなやりがいです。
ピクニック内の決まりごとがはじめは分からなかったけど、少しずつ理解出来たり、ルールを理解した中で自分なりに頭を使って動いている姿や作れなかったものが作れるようになったのも見ると嬉しいです。
開設してから二ヶ月ほどは利用者さんが増えない時期が続き、焦る気持ちありましたが、現在はたくさんの見学申し込みをいただいていて大変嬉しいです。
一人一人を丁寧に見ることに力を入れており、宿題は、保護者の方からの要望をお聞きして、個々で量を変えています。
プログラミングや散歩、クッキング、レクリエーション活動などから、何をするかを決めて取り組んでいるのですが、子どもたちが夢中になっているのは、レクリエーションのチーム戦です。長期的なレクリエーション活動になっていて、勝敗によって点数がどんどん加算されポイントを貯めて、1位のチームがお部屋で使う新しいおもちゃを決めることが出来ます。子どもたちが自分たちでチーム名を決めたり、どうしたら勝てるのかチームで作戦を練ったり、工夫して勝負に臨んでいます。
このような集団活動の中で、他人と交流することは子ども達の成長に大きな影響を与えています。
<取材協力>
放課後等デイサービス/保育所等訪問支援 ピクニック
〒515-0061 松阪市黒田町17-1
TEL.0598-26-8444
【営業時間】
平日9:30~17:30 祝日・長期休暇9:00~17:00
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【対象】
未就学児~高校3年生
【送迎エリア】
嬉野~豊原 ※詳細はお問合せ下さい
【定員】
10名