ひとりひとりに合った「はたらく」をみつける 連載第6回
今回は、読者の方からいただきました質問にお答えいただきました!
Q.障害者手帳という大きなハードルを超えることで、どのような未来がやってくるのか具体的に教えていただけると幸いです。国からの補助や制度などもありましたらお願いします。
A.国からの補助や制度ということですが、お住まいの自治体によって助成内容は若干異なります。
所得税の控除や福祉サービスや公共施設の割引など、社会的にたくさんの補助を利用することができます。
また、大きなハードルということですが、周囲ではなく本人やご家族の気持ちの中で「認めたくない」という大きなハードルがあるのかなと思います。しかし、ご紹介したような補助を利用できるだけではなく、働くという面でも障害者手帳を持っているかどうかで大きく変わります。もし障害者手帳を持っている場合は、一般枠ではなく障がい者枠の求人に応募することができます。障がい者枠求人では、どんな障がいがあるのか、何が苦手なのかなどを企業へ開示することで、障がいに対する合理的配慮を受けることができます。これは本人・企業どちらに対してもメリットがあります。企業側としても、どういう対応をすべきかを理解した上で指導することができ、本人にとっても、特徴や能力に合わせた働き方をすることができます。
長年、たくさんの方のお話を聞いてきましたが、特に悩み・苦悩されているのは障害者手帳の取得基準であるボーダーライン付近の方々かと思います。「一般求人枠に応募しても採用されない」「採用されても周囲に全くついていけない」という話はよく聞きます。「認めたくない」という気持ちや頑張られているのは十分にわかるのですが、無理に働き続け疲弊してしまい、社会から離れてしまう人がたくさんいるのも事実です。
それでは元も子もありません。疲れ切ってしまう前に一度俯瞰して、自分に何ができるのか、何が向いているのか、それには何が必要なのかを考えてみてください。人によっては、そのために障害者手帳が必要な方もいらっしゃるかもしれません。障害者手帳は2年に一度の更新があり、いつでも返納することができます。自分の人生をより良く生きるために、本当に必要な方に利用いただきたい制度だと思います。
株式会社JSM
代表取締役
三村 作典 さん
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